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エムポックス(サル痘)の病棟で、防護服を身につける医師。コンゴ民主共和国では、今回の「疾病X」だけでなく、エムポックスやエボラ出血熱などの感染症の流行が何度も繰り返されている=2024年9月25日、キンシャサ、今泉奏撮影

 アフリカ中部コンゴ民主共和国で発生した「疾病X」と呼ばれる謎の病気をめぐり、世界保健機関(WHO)は10日、一部の患者がマラリアに感染していた、と発表した。英紙ガーディアンが伝えた。患者は複数の病気にかかっている可能性もあるという。

 報道によると、WHOが患者から採取した12の検体のうち10の検体から、マラリアの陽性反応が出た。WHOの広報担当者は「正確な原因を特定するために、さらなる検体を採取して検査をする」と述べたという。

 「疾病X」では発熱や頭痛、呼吸困難や貧血などが起きるとみられている。現在、コンゴ民主共和国の現地当局やWHO、アフリカ疾病対策センター(アフリカCDC)などが協力して、原因特定に向けて調査を続けている。

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